利活用コラム

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基礎知識

不動産売却をスムーズに進めるために知っておきたい基礎知識や費用を解説!

大切な財産である土地や家などの不動産。「活用プランを検討している」という方もいれば、一方で「不動産を売りたい」と考えている方もいるかと思います。今回は、そんな方に向けて「不動産売却」をテーマに、基本的な知識や注意したいポイントを解説します。

不動産売却までの流れや手順は?売却には時間がかかるので、余裕のあるスケジュールを!

売却について紹介する前に、最初に知っておきたいのは「不動産売却にはさまざまな理由がある」ということです。理由としては、国土交通省の調査では「管理ができなくなったために売却」というケースが最多で、次いで「買主又は仲介人から希望されたため売却」が多くなっています。

そのほかにも「住宅の建設・購入資金のため」「日常の生活費のため」「借金の返済」「相続税の支払い」などの理由がありました。こうしたケースでは「不動産を保有し続けるよりも、売却するメリットの方が大きい」と判断した場合、価値の高いうちに売ってしまうのも有効な選択肢です。ただ、焦って不動産会社を探すよりも、自分の状況や売りたい理由を改めて確認して、ベストな選択を考えましょう。

参考:2022 年土地保有・動態調査 (2021 年取引分)(国土交通省 不動産・建設経済局)

では「実際に不動産を売却する」となったらどのような手順が必要なのでしょうか。大きく分けると以下の流れに沿って売却を進めます。

①売却全体の流れを把握して、基本的な知識を確認しておく(事前準備)
②複数の不動産会社に査定を依頼(自分でも相場を調べておく)
③不動産会社を選び契約
④売り出し価格を検討
⑤売却交渉や契約
⑥引き渡し


この①の「準備」から⑥の「引き渡し」まではそれなりの時間が必要で、半年ほどかかる場合もあります。もちろん、かかる時間は契約条件などによって左右されますが、ある程度の時間的余裕を持っておくのがおすすめです。

また、①の事前準備はとても重要な要素です。全体を把握する際には「自分の希望条件を決める」「売りたい不動産を明確にする」という2点を優先的に考えましょう。「何を・いくらで・いつまでに売りたいか」というのをしっかり決めておくことで、不動産会社選びや担当者との相談がスムーズに進みます。

売却相場を確認して不動産会社に査定を依頼!手数料などの費用面も要チェック

手順について確認できたところで、もう少し詳しく覚えておきたいポイントをいくつか紹介します。

最初に確認したいこと

売るための希望条件などを決め、全体像が見えてきたら、続いては不動産会社に価格を算出してもらいます。この時、必ず自分でも「この土地なら、これくらいの値段で売れそうだ」と確認するようにしましょう。

不動産には「売却相場」があるので、不動産売買のサイトで自分の売り出したい条件と近い不動産の価格を調べてみれば、ある程度の相場がわかります。ただ、条件が似ていても「絶対にその価格と同じになる」わけではありませんので注意してください。

不動産会社に査定を依頼する

不動産会社に査定を依頼する際のポイントは「複数の会社に依頼する」こと。これは査定結果が不動産会社によって異なるためで、なるべく自分の希望に近い不動産会社があるかどうか調べるのが大切です。正確な相場を知るためにも、5社前後に依頼を出しましょう。

複数の不動産会社にお願いすると「査定の手数料が心配だ」と思うかもしれませんが、ほとんどの不動産会社が「査定無料」を掲げている場合が多いです。

査定が無料なのは、不動産会社としてもまずは売り手とコネクションを持ち「媒介契約」を取り付けて仲介手数料を得るためです。不動産会社の利益である仲介手数料は、名前の通り仲介した不動産が売却されなければ発生しません。手数料として請求できる金額も法律で定められており、物件価格によって変動します。

査定シミュレーションや計算ツールの活用がおすすめ

最近はインターネット上で複数の会社に一括で査定を依頼できるシステムや、AI査定といった査定シミュレーションのような便利なツールも豊富にあります。こうしたサービスに加えて税金・手数料の計算ツールを活用すればスムーズに作業が進みます。

土地を売却したら不動産登記の手続き

土地を売ると登記が必要で、登録免許税といった費用も発生します。申請するのは土地の所有権移行に必要な「移転登記」や抵当権が認定されている場合に抹消する「抹消登記」があります。印鑑証明書などの準備物が必要なので、手続きについては不動産会社や司法書士に詳細を確認して進めましょう。

【覚えておきたいワード】

・媒介契約
不動産の売り手が不動産会社に買い手との仲介を依頼する契約。

不動産売却にかかるさまざまな費用を確認しておく

ここまでは不動産を売るための基本的な知識を解説しました。

全体の流れが把握できると、次に心配になるのが「費用面」ではないでしょうか。先ほど紹介した不動産会社に支払う「仲介手数料」や登記の「登録免許税」以外にどんな費用がかかるのか、いくつか確認してみましょう。

抵当権の抹消

先ほど「抹消登記」について少し触れましたが、こちらに該当する場合はこの「抵当権の抹消」にも費用が発生します。金額としては一般的には2万円程度の場合が多いです。

ローン返済の手数料

「抵当権の抹消」とも関連しますが、不動産売却には住宅ローン完済が必要です。ローン完済がまだなのに売買契約が進んでしまうと、一括返済が求められます。その場合、金融機関によっては繰り上げ返済手数料などがかかります。

証明書

不動産売却の契約を進める過程では「印鑑証明書」や「住民票」などの証明書が必要です。ほかの費用と比較すると金額は小さいかもしれませんが、これらの発行費用が発生します。

引っ越し・処分費

これまで住んでいた家の売却となると、新居への引っ越し費用、引っ越し先がアパートやマンションなら賃貸契約の費用がかかります。引っ越しに伴い大型の家具や家電を廃棄する場合は処分費も計算しておきましょう。

解体費・測量費

更地として売却したい場合は建物の解体費がかかります。また、土地の境界線があいまいだと測量を依頼して境界標を設置することになりますが、測量にも費用が必要です。

まとめ

今回は不動産売却について重要なポイントや費用などの基本的な知識を紹介しました。大切な財産に関わる決断ですので、焦って一人で判断せず、じっくりと時間をかけて検討を重ねるのが大事です。「相場や税金のことがよくわからず不安だ」という場合は積極的に専門家に相談しましょう。準備がしっかりしていれば、きっと成功につながります。


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